グラニュラー・ピアノパッドと柔らかい風のノイズが、日本の笙(しょう)のドローン音色と交わる。精霊の登場とともに、逆再生した弦音が幻想的な空間を作り出す。
空間内を旋回するフィールドレコーディングで左右の心の対話を表現。アイヌのムックリのような断片的パルスが響き、自分と向き合う過程を描く。
モン族の笛(ケン)のような温かく人間的な音色と、サブベースの深い呼吸感。女性の囁きに近いボーカルが蘭の声を表現する。
記憶の断片を重ねたようなノイズの層。不協和音のパッドから調和へと解放される構成。心拍のようなリズムが記憶の発露を表現する。
シンプルなドローンに徐々に色が差し込む構成。第一楽章の旋律がエコーのように回帰し再生を象徴。すべてのサウンドが遠ざかり、静寂で終わる。